家づくりのガイドブックA GUIDEBOOK OF IEZUKURI

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外構計画で植栽はどんな樹木を植えたらいいか?

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あなたのお気に入りの木はどんな木ですか?

こんばんは。家の設計をしております、建築士の「いえもん」です。

今回は外構にどのような樹木を植えたらよいかについて考えてみたいと思います。下記のような方にぜひ読んでいただければうれしいです。

■植栽計画で悩んでいる

■シンボルツリーは何を植えたらいいのだろうか?

■そもそも植栽って植えたほうがいいの?

 

植栽は必要?

 

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【結論】たった1本だけでも気を植えたほうが絶対いい

 

そもそも植栽って必要なのだろうか。なくてもいいのでは?お手入れが面倒、虫がこわいといったこともよく言われることがあります。予算や敷地の狭さの関係で植栽をあきらめるという選択をされる方もためにいらっしゃいます。

しかし、たった1本だけでも植えたほうがいいと思います。1本数万円の木が、たった一本あるかないかによって、家の外観の見た目は大きく変わってくるからです。不思議なもので、ごくありふれた外観の建物(場合によってはあまりかっこよくない外観の建物)でも、ちょっとした植栽が添えられることによって見栄えが全然変わってきます。

かつてある有名な建築家も「建物の設計がうまくいかなかったら樹木を植えなさい」と言ったほどです。うまくいかないことを前提に考えてはいけませんが、樹木にはそれほど建物の魅力を最大化する「ちから」があるのは紛れもない事実だと言えます。

まずは例えばお気に入りの樹種をいろいろと探してみて、それをシンボルツリーとして植えてみることから考えてみてはいかがでしょうか。

 シンボルツリーとは

 

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そもそもシンボルツリーとはその名の通り、建物を象徴する木のことで少し大きめの背の高い樹木が植えられることが多いです。

建物のメインのアングルとなる目立つ位置にお気に入りの木を植えてあげることでその家の見栄えは大きく変わってくることは間違いありません。

 

おすすめのシンボルツリー

 

例えばどんな種類の樹木が考えられるでしょうか。いくつかおすすめの樹木を、それぞれの特徴と合わせてご紹介していきたいと思います。

オリーブ

 

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葉の裏表で色ツヤの質感が異なることから、銀緑色の葉が特徴的な見え方のオシャレな樹木です。地中海風の雰囲気を感じさせるオリーブは多くの方に人気です。私自身も結構好きな木で、鉢植えですが育てています。

あまり大きくなりすぎることもないので、敷地に限りのある場合などにも取り入れやすいです。また、耐寒性があり、乾燥した土地でもよく育つことから、比較的育てやすい樹種とも言えます。

オリーブの実は食用にすることも可能ですが、実を収穫したい場合は2品種以上を混植して育てる必要があります。

ヤマボウシ

 

繊細な樹形が特徴的で、特に株立ちで2~3mぐらいの大きさのものが美しいです。日本の気候にもマッチしていることからお手入れの手間があまりかからず、値段的にも数万円程度からの価格帯なので非常に手軽に取り入れやすい樹種と言えます。

初夏の小さく白い花がかわいらしく、実は甘くて食べることができ、ジャムや果実酒にも利用することができます。

サルスベリ

 

サルスベリも株立ちが美しい樹木です。樹皮が滑らかなのも特徴で、木登りが得意なサルでも登ろうとすると滑ってしまうことが名前の由来と言われています。白・薄いピンク・鮮やかなピンクなど、花の色にはいくつか種類もあるので、好みの色を選んだり、白とピンクを混ぜて植えるのも楽しいです。

大きさも幅広く、よく見かけるのは2~3mぐらいの株立ちが手ごろな感じですが、ものによっては10mぐらいの樹高のものもあります。

より小さな1.5m前後のものも増えてきており、地を這うようなグランドカバータイプのものもあるようです。

 

イロハモミジ

 

モミジの代表的な品種です。紅葉が楽しめますね。ご存じの通り、独特の繊細な葉の形なので、特徴的な光の通し方をします。木漏れ日がとても美しいですし、夜間のライトアップの仕方にも気を遣いたいところです。

ところで季節によって姿を変える樹種を取り入れると、四季を感じさせる雰囲気を生み出しやすいです。モミジのように秋に紅葉する木、落葉樹は冬になると枝の形があらわになる、時期によって花や実がなる木。

せっかく四季のある日本という場所で暮らすので、四季を感じることができる家で暮らしてみたいものですね。

ハナミズキ

 

そしてハナミズキも四季折々の姿を魅せる樹種です。春は赤・白・ピンクなどの花を咲かせ、晩秋の紅葉、冬は葉を落として美しい樹形を楽しむ。

乾燥にも強く、丈夫な木と言われています。日当たりが多少悪くても育ちますが、良好な日当たりの方が美しい紅葉になると言われています。

 

カラタネオガタマ

 

中国原産の常緑樹で高さは3m程度で落ち着く程よいサイズ感です。バナナのような甘い香りが特徴的と言われますが、私にはあまりわかりませんでした。。

光沢のある明るい葉色で見た目も爽やかで個人的には結構好きです。

 

植栽があることによるメリット

 

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前述のとおり、植栽があることによって建物が引き立って見えるのは美観上大きなメリットだと言えます。それ以外にも下記のようなメリットもあります。

光のコントロール

 

植栽の枝葉は自然のカーテンとして機能し、外部から降り注ぐ日射量を低減することができます。特に西日の遮蔽には効果的です。南側からの太陽光は高いところから降り注ぐので、庇で日射量を遮断してコントロールすることができますが、西日は低い角度から室内に差し込んできますので、庇を設けても効果がありません。

カーテンやブラインドを窓に設置するという手法もありますが、西側の窓の外に気を1本植えてあげれば、日射が建物の中に入り込む前に日差しをある程度和らげてくれるので、お部屋の温度上昇を防ぐ上で効果的と言えます。

枝葉の形で切り取られた美しい形の影が室内に差し込んでくれれば、お部屋の印象も変わってきそうです。夕方の時間が楽しみになりそうですね。

風のコントロール

 

日差しと同様に風のコントロールにも役立ちます。窓との位置関係によって、お部屋に爽やかな風を取り込むことができたり、逆に防風の役割を担うこともできます。

注意点としては、大きな木になってくると防風時の倒木が心配です。定期的な剪定などのメンテナンスは行うようにしましょう。

浄化作用

 

樹木は光合成によって空気を浄化する働きがあります。どこまでその効果を実感することができるのかは正直なところ個人差がありますが、例えば都心の中でも緑に囲まれて暮らすことができるというのは、気分的にも心地よいものですね。

延焼防止

 

あまり考えたくないことですが、万が一の火災のときについてです。例えばもし周辺の建物で火災が発生した場合、植栽が火災の延焼防止に役立ちます。植えておけば絶対安全、というものではありませんが、全く何もないよりかは一定の効果は期待できるので心強いですね。

特に、樹皮が暑くて水分を多く含んでいる樹種が耐火性能が優れていると言われています。例を挙げると、クロガネモチ、シラカシマテバシイ、マサキ、タブノキサザンカなどが効果的と言われています。

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

植栽を設けることによって、建物の見た目がよりよくなるほかにもさまざまなメリットがありますね。数多くの樹種の中からぜひお気に入りの木を見つけて、満足のいく植栽計画を実現させてください。