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防犯ガラスは必要?窓周りの防犯対策で考えておきたいこと

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こんばんは。家の設計をしております、建築士の「いえもん」です。

防犯対策に関連する記事はこれまで何度か書かせていただきましたが、今回は「防犯ガラス」について考えてみようと思います。下記のような方にぜひ読んでみてほしいと思っています。

■防犯対策について検討している。

■防犯対策をどこまで施したらいいのか判断が難しい。

■防犯ガラスってなに?

防犯ガラスとは 

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まず、そもそも防犯ガラスとはどのようなものなのでしょうか。

ガラスとガラスの間に特殊な樹脂の中間膜を挟み込んで、防犯性能を高めたガラスのことです。思い切りガラスを何かでたたくことで、ガラスそのものは割れますが、中間膜が中に入っていることで、簡単にガラスが破られることを抑制することが期待できます。

 

 

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出典:「YKK AP」HPより引用

https://www.ykkap.co.jp/ 

このように、製品の特長や仕組みをより詳しく知ることによってイメージがわきやすくなり、必要かどうかの判断がしやすくなってくると思いますね。

よく勘違いされるのですが、網入りガラスには防犯性能はなく、耐火性能の役割を果たすものなので知っておいてほしいです。防火地域や準防火地域の場合に、窓が網入りガラスになっていると思います。網が入っているから防犯性能も大丈夫という勘違いはしないようにしてくださいね。 

防犯ガラスのメリット 

窓周りの防犯対策の手法にはいくつかの種類があります。例えばここで述べた防犯ガラスのほか、面格子やシャッターなどがあります。

防犯ガラスを採用するメリットの一つは「見た目」が挙げられるでしょう。面格子はどうしても牢屋のような印象を与える見た目になってしまいます。シャッターの場合は窓の上部にシャッターボックスが見えてしまうのでどうしても野暮ったい見た目になってしまいます。

一方、防犯ガラスの場合は見た目がほとんど通常のガラスと変わらず、すっきりした見た目のまま防犯性能を高めることができますね。リビングのメインになる大きな窓には防犯ガラス、裏手の目立たない水廻りの小さい窓には面格子といった感じで使い分けができるといいですね。 

面格子に関しては下記の記事で詳しくご説明していますのでご参照ください↓↓ 

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CPマーク 

一方で、ガラスが見た感じ普通だと泥棒に対しての抑止力にならないのでは?という心配もあるかもしれません。確かに、面格子やシャッターは見ただけで防犯対策を施しているということがわかりますよね。

しかし、防犯ガラスの場合でもCPマークと呼ばれるシールが貼り付けられています。CPマークは防犯性能が高い建物部品であることが認定されている証であり、泥棒は侵入時にこのマークを目にすると侵入するのに手間や時間がかかると判断して、侵入を諦めて他のターゲットを探すともいわれています。まるで魔除けのようですね。

 

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 出典:「板硝子協会」HPより引用

 http://www.itakyo.or.jp/

ちなみに「CP」とは「Crime Prevention」の略ですね。

 

防犯ガラスをつけるべき窓は? 

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では、実際のところ防犯ガラスはあなたの家に必要なのかどうか。

当然すべての窓を防犯ガラスにしておけば、防犯上の安心感は高まります。しかし、スペックを上げれば上げるほど、コストが膨らんでいくのはいうまでもありません。全部の窓を防犯ガラスにしていくと、あっという間に数十万円以上のコストアップになっていきます。窓の大きさにもよりますが、防犯ガラスに変更すると窓一か所あたり何万円もかかってしまいます。

なので、もし防犯ガラスを採用するのであれば、ある程度防犯上の弱点になりやすい部分に絞っていきながら採用していくのが良いでしょう。

1階であれば面積が大きな窓や、道路側から見えにくくて裏手の方にある窓など。2階であればバルコニー部分の窓。

この辺りの窓が、泥棒にとって侵入がしやすく、防犯上の弱点になりがちな部分です。

コストとスペックのバランスを考えながら、防犯ガラスを採用する範囲を設定していってください。 

周辺状況によっても必要度は変わる 

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上記のように防犯ガラスの範囲を考える前に、そもそも計画しているあなたの家の周辺状況によっても防犯ガラスがあったほうがいいかどうか、判断がわかれてくることもあります。以前に下記の記事にて、防犯対策を考えるうえで、周囲の様子をよく見ることが大切だということを書きました↓↓ 

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あなたの家の計画地の周りを見渡した時に、周辺は家や建物がどれぐらい多いでしょうか?人通りはどれぐらい多いでしょうか?泥棒は侵入するときに当然周りの人に気づかれるということを恐れます。そして、人に気づかれる原因となる要素の一つが「音」です。

ガラスを破るときって結構な音がします。当然、プロの手法であれば音が小さいガラスの破り方もありますが、それだけ泥棒にとっては侵入作業の時間と手間がかかってくることになります。つまりに周りに建物や人が多いと、音を立てずに慎重にガラスを破る必要があります。

逆に、周辺環境が建物や人通りが少なく、あなたの家がぽつんと佇んでいるような状況を考えると、泥棒にとっては侵入の難易度が下がります。人が周りに多い状況に比べて「音」に対してそこまで敏感である必要が無くなり、ガラスを破るのに要する手間も小さくなってしまいます。

これらを踏まえて考えると、周辺に人通りや建物が少ないような場合は防犯ガラスがあった方が望ましいかもしれません。

 

まとめ 

いかがだったでしょうか。防犯上の弱点となる窓周りの仕様を慎重に考えることは非常に重要なことです。周辺の状況も踏まえた上で、どこまで窓周りのケアを行うかを考えていきましょう。

防犯対策に関しては下記の記事も合わせてお読みいただくとより一層知識が深まると思います↓↓ 

 

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