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浴槽の向きによってお風呂の使い勝手が変わる?

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こんばんは。家の設計をしております、建築士の「いえもん」です。 

今回は、お風呂のレイアウトで気にしておきたい、見落としがちなポイントについて考えていきたいと思います。日常生活におけるお風呂の使い勝手などが気になる方や、入浴へのこだわりが強い方はぜひご一読いただければうれしいです。

お風呂の向き

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例えば間取りにおいて、浴室と洗面脱衣室の配置が図Aのように決まったとします。この場合、さらに浴室の中のレイアウトとしては図Bのようなパターンも考えられると思います。浴室に入るときの入口扉位置はどちらも同じですが、よく見比べると浴槽の向きが異なるのがお分かりいただけると思います。

Aの場合は入って正面に浴槽、Bの場合は入って正面に洗い場というレイアウトになります。

もしかすると、「何か違いがあるの?」「どっちもそんなに使い勝手は変わらないのでは?」と思われるかもしれませんが、使い方によっては結構いろいろ変わってくるかもしれません。

AとB、それぞれにどのような違いが生じてくるのか、以下にまとめていきたいと思います。

利き手 による違い

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最も最初に挙げられるのが利き手についてです。今一度、ご自身やご家族みなさんの利き手がどちらかを思い浮かべてみてください。そして浴室内での動作についても思い出してみてください。 

よく言われるのは、体や頭を洗った後、風呂桶で体を洗い流すときに利き手を使って浴槽のお湯をすくうことができたほうがいいという点です。ここでAとBのレイアウトを見比べてみましょう。

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シャワーに向かって座っているとすると、Aの場合は右手を使ってお湯をすくうのに対して、Bの場合は左手でお湯をすくって洗い流す形になりますね。この時の動作のしやすさに配慮される場合は、利き手を確認した上で浴槽の向きを決められてもいいと思います。

あるいは、風呂桶は基本的に使うことは無く、シャワーで流すスタイルであるという場合は浴槽が自分の体のどちら側にあっても支障はないかもしれません。むしろその場合は、浴室に入ってすぐに座ったときに利き手側にシャワーがあった方がいいのか、真正面にシャワーがあった方がいいのか、というあたりを気にした方がいいかもしれませんね。日ごろお風呂に入る際に、一度実際にイメージしてみるとわかりやすいかもしれませんね。

シャワーからの水 

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上記のような利き手にあまりこだわらない場合は、お掃除面を重視するという考え方もありえますね。特に浴室のドアの部分は、パネルの部分に比べるとやはり凹凸があるので、水が溜まりやすいです。

昔のお風呂に比べると最近のシステムバスは換気や乾燥の面で機能的に向上してきていますが、やはり凹凸部分はフラットな部分に比べて水垢やカビが発生しやすい部分になってきます。

このような汚れやすさという観点で弱点になりやすいドア部分に、シャワーの水がなるべくかからないようにしたいとおっしゃる方も結構いらっしゃいます。

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ここでもう一度AとBのレイアウトを見比べてみましょう。

Bのようなレイアウトの場合だと、どうしても積極的にドアにシャワーの水がかかりやすそうですね。また、何か外のものを取りたくて、シャワーを出しっぱなしの状態で扉を開けたときに水が外に飛び散りやすいというデメリットも考えられます。洗面室の床やバスマットも濡れてしまいそうですね。

体を流すときの利き手をさほど気にしないようであれば、お掃除面やシャワーの水の飛び散り方への配慮を優先するという考え方でもOKです。

浴槽の残り湯利用 

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お風呂の残り湯を何らかの形で利用される方も結構いらっしゃいます。浴槽に貯められ200リットルのお湯をそのまま毎日捨てるよりかは、何らかの形で再利用すれば結構な節水になるのは間違いありません。

衛生面を気にされる方も中にはいらっしゃるとは思いますが、残り湯の利用の仕方として真っ先に思いつくのは洗濯です。しっかりと体を洗って入浴する、次の日ではなくその日のうちに残り湯を使うようにする、などのケアで衛生面的に納得できれば、残り湯の洗濯利用は節水上かなり有効です。

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給水ホースを使って浴槽から洗濯機に残り湯を送る作業を考えると、浴槽と洗面台が近接したレイアウトが望ましいですね。Aのレイアウトの場合、浴槽と洗濯機を給水ホースでつなげる作業を行う際に、どうしても一度中に足を踏み入れる必要があります。もし浴室内の床が濡れている場合、靴下が濡れてしまうのが嫌がられるかもしれません。

また、洗濯以外にも植物への水やり、庭やバルコニーへの打ち水、洗車、等、様々な残り湯利用の選択肢が考えられます。いずれにせよ浴槽から水を汲むという作業が必要となるので、浴槽が入口に近いほうがやりやすいですね。

システムバスのアクセントウォール 

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これは完全に見た目とか、気分的なポイントです。上記で述べたような利き手とか、お掃除とか、残り湯利用とか、そういった使い勝手や機能面で特段こだわりがなく、見た目の意匠性を重視したい場合は、アクセントウォールの見え方に配慮するのも良さそうです。

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たいていシステムバスの場合は、シャワーが取りついている壁面が、残りの3面とは異なる色柄のアクセントウォールになるパターンが多いです。せっかくのアクセントウォールなので、浴室のドアを開けて入ってすぐ正面に見えると気分がいいですね。

浴室の窓 

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浴槽には追い炊き用の口や、排水口、排水溝のゴム蓋につながっているチェーンなどが付いています。浴槽の中に入って座った時に、背中やお尻にこれらが接触すると、痛かったり、違和感を感じてしまうので、必然的に浴槽内での体の向きは決まってきます。

この時の窓との位置関係については一応確認しておきたいですね。特に、坪庭などを設けていて、外の景色を眺めながらのバスコート的な入浴シーンを想定される場合は、自分の体と窓の位置関係をしっかり確認するようにしてください。

もし背中側に窓が来てしまうとゆっくりくつろぎながら外を眺めることができませんね。入浴した時にふと横を見ると窓の外を眺めることができるのが望ましいですね。

まとめ 

いかがだったでしょうか。お風呂のレイアウト、2パターンのどっちのレイアウトにするかだけでも結構いろいろと違いが生じてくるのがお分かりいただけたと思います。実際のところ、間取りが決まった時に浴室内のレイアウトをどちらにするのかまでは、選択することができる内容なのに、特に何も確認することもないままスルーされていくことが結構多いです。

家族のみなさんが毎日使う場所なので、ひとりひとり皆さんが意見を出し合いながら、話し合いながら、どちらのレイアウトにするのか、どんなお風呂にしていくか考えていきましょう。

その他、浴室を含め、サニタリー空間をより豊かにするアイデアについては下記の記事でもまとめていますので合わせてご参照いただけると幸いです↓↓ 

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