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天窓がある家づくりには7つのメリットと5つのデメリットがある

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こんばんは。家の設計をしております、建築士の「いえもん」です。

窓には様々な種類がありますが、天窓のある開放的な住まいに憧れを抱く方も結構多いと思います。今回はそんな天窓についての特徴や注意点、デザイン事例も合わせてご紹介していきたいと思います。

●天窓のある暮らしに憧れている。
●天窓の魅力だけではなく、注意点も知っておきたい。
●天窓のデザイン事例をみたい。

上記のような方にぜひお読みいただきたいです。

天窓とは 

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天窓とは屋根の部分に取り付けられる窓のことです。部屋の中では上を見上げると天井面に窓がついているような状態ですね。トップライト、スカイライト、ルーフ窓などと呼ばれることもあります。

天窓があることによって、居住性が改善されたり、おしゃれな空間にすることができるといったメリットがある一方で、雨仕舞いなどの懸念が生じるというデメリットもあります。

天窓を設けることによるメリット  

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しっかりと採光を確保することができる 

 

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出典:「Breath Architecture」HPより

    https://www.breathe.com.au/ 

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出典:「TAYLOR NIGHTS ARCHITECTURE & INTERIOR DESIGN」HPより

    http://taylorknights.com.au/ 

天窓を設けることによって部屋の中にしっかりと自然光を取り入れることができます建築基準法上においても、天窓は通常の壁面の窓に比べて3倍の明るさの採光を確保することができるという扱いとなっています。部屋の中に十分な明るさを確保することができるので、日中は照明をつけずに過ごすことができるでしょう。

天窓で採光を確保する代わりに壁面の窓を減らすことができます。これによって壁が残ってくれるので家具配置も自由度が上がって計画しやすくなりますね。

健康面での利点 

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室内でも十分な日光を浴びることができるので、健康面でのメリットもあります。日光を十分に浴びることによって体内時計を正常に保つことができ、睡眠障害認知症の予防につながるとされています。近年問題視されているうつ病パニック障害の予防にも有効と言われています。

また、日光を浴びることによって体内でのビタミンDの合成が促進されます。ビタミンDは骨にカルシウムを届ける働きをします。

効率的な換気

開閉可能な天窓であれば効率的な換気を確保することができます。暖かい空気は上に流れていきます。この温度差による空気の流れを利用して、無風状態でも換気が可能です。低い窓から入った空気を天窓から排出するという流れが生まれます。

最近主流のオープンキッチンはニオイが部屋全体に拡散してしまうのが気になりますが、天窓があれば素早くニオイを排出することもできますね。夏場は天井付近にたまった熱の排出も促すことができます。 

ランドリースペースの天窓も便利

 

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 出典:「RAULINO SILVA ARQUITECTO」HPより

     http://raulinosilva.blogspot.com/ 

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 出典:「WALKER WORKSHOP」HPより

        https://www.walkerworkshop.com/ 

洗濯物を室内干しする場合は天窓が便利かもしれません。共働きで洗濯物を外に干しっぱなしにすると雨が降った時に心配、花粉・PM2.5排気ガスなどが気になるので室内干しの方が安心という方が最近では結構増えてきています。洗面室やランドリースペースに天窓があれば日光と通風を利用して、室内干しを効率よく行うことができますね。自然光に満ちた白くて明るいサニタリー空間は気分的にも爽やかで衛生的な印象を与えます。

プライバシー

外壁に窓を設ける場合、隣地の窓の位置を気にしながら位置を設定していくことになります。せっかく設けた窓が、隣の家の窓と近いと気まずいことになりかねません。窓を開けると、隣家の室外機が目の前にあるというようなこともあり得ます。このように、窓位置は周辺環境に気を遣いながら計画していくことになるので、理想的な位置に窓を設けられないこともしばしばあります。これに対して天窓は屋根面に取り付ける窓なので、比較的このような制約に縛られることなく、位置を設定していくことが可能になります。都心の狭小な敷地などではこのようなメリットは効果的に生かすことができます。

防犯

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ついつい開けっ放しにしてしまっても、通常の窓に比べて侵入される可能性が低いので、防犯上は有利と言えます。ただし、雨が降った時は開けっ放しだと室内に降り注いでしまうのでやはり閉め忘れには注意は必要でしょう。

天窓で空を身近に感じることができる 

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天窓がある住まいは空の魅力を身近に感じることができます。爽やかな青い空、流れる雲、夜空に浮かぶ星や月。空を感じながらオシャレで魅力的な空間を創出することができます。 

天窓を設けることによるデメリット 

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様々なメリットがある天窓ですが、注意点やデメリットについても合わせて理解しておきましょう。

雨漏りの心配 

屋根面に窓があるということによって雨漏りの弱点になりやすいという点は注意が必要です。窓枠部分のゴムパッキンが経年劣化して雨漏りの原因となります。昔に比べて止水性能は向上しているものの、このような樹脂の素材は経年劣化によるひび割れはなかなか完全には防ぎきれません。定期的なメンテナンスを怠ることが無いように注意しましょう

雨音の心配 

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天窓は直接降ってきた雨がガラス面に直撃する形になるので、雨音がうるさいです。リビングなどではそこまで気にならないかもしれませんが、静けさが求められる用途の部屋では雨音が気になるかもしれません。寝室、書斎、勉強部屋などの天窓は避けたほうがいいかもしれません。

天窓は掃除が難しい 

高所の窓になるので手が届きづらく、窓を掃除するのは大変です。内側は脚立や長い柄のついたモップで対応することもできますが、転落などの事故の無いように注意が必要です。外側については屋根の上に上ることになりますが、危険なので業者さんに依頼する形になりそうです。ガラス面に勾配が付くようにして、ある程度は雨による自浄作用に期待するという割り切った考え方が必要になります。 

天窓を設ける方角には注意が必要 

天窓は屋根面に設ける窓なので、真上からの光を積極的に室内に取り入れます。特に注意が必要なのは、天窓を設ける方角を誤ると夏場の室内温度が上がりやすくなるという点です。冬に比べて夏は太陽高度が高くなるので、よりいっそう直射日光が室内に降り注ぐことになります。間取り上支障がなければ、基本的に天窓は北側に設けることをおすすめします。北側で直射日光が室内に入ってこなくても、間接光で十分に室内は明るくなります。どうしても北面に天窓を設けることが難しいようであれば、東西面で検討するようにしましょう。

ソーラーパネルの設置面積が減る? 

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もし屋根面に太陽光パネルを設置される場合、天窓をつけると設置することができるパネルの枚数が減ったり、パネルレイアウトに影響する可能性があるという点がよく言われます。しかし前述の通り、天窓は原則北側に設置するのが望ましいです。これに対して太陽光パネルは南側に設けたときが最も発電効率が良くなるので、「北に天窓、南に太陽光」で計画することができれば最も理想的です。

ただし、間取り上どうしても北面に天窓を設けることができずに東西面に天窓を設置する、南面だけではなく東西面にも太陽光パネルを載せたいといった場合に、屋根面のレイアウト検討に注意が必要となります。

まとめ

 

いかがだったでしょうか。今回は天窓のある家づくりを目指すうえで抑えておくべきメリットとデメリットをご紹介させていただきました。たくさんの魅力がある天窓ですが、やはり雨漏りやメンテナンスについては注意が必要という点を理解した上で計画していくようにしましょう。

天窓以外にもさまざまな窓の種類があります。窓の種類や特徴については下記の記事が参考になります↓↓ 

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